中国は経済成長力は新興国の中でも依然として高水準で、中所得国の罠を乗り越えて世界第1位の経済大国を伺う超大国です。
しかし、この10年間は株価は横ばいで推移したことで殆ど成長していない日経平均に比べても劣後する成績となっていました。これは逆にいうと中国株が著しく割安ということができるのです。
当記事では魅力的な中国の株式市場に投資するにあたって魅力的なファンドをランキング形式でお伝えしていきたいと思います。
第1位:中国に狙いを定めるオリエント・マネジメント


投資対象国魅力 95点 |
中所得国の壁を突破し高い経済成長を維持し米国をも捉えかけている超大国新興国である中国に狙いを定める。株式市場は先進国市場に対して30%以上割安で大きな投資機会が狙える。 |
狙えるリターン 90点 |
現在の経済水準は日本のバブル相場に入る直前期。今まで株価が停滞していたことを加味すると数年で数倍になることも十分狙える条件が整っている。 |
安定性 80点 |
新興国株式なので値動きは大きいことが想定される。ただ、ファンドマネージャーは日本株のバリュー株投資ファンドで一度もマイナスをだしない経歴の持ち主で下落耐性も期待できる。 |
ファンドマネージャー 95点 |
東大卒で外資系金融機関出身のファンドマネージャーが運用。過去に日本株や新興国株での運用実績もあり2021年から中国株に狙いを定めて香港にわたりリアルな情報を元に銘柄を厳選している。 |
中国は言わずもがなですが日本を2009年に抜いて世界第2位の経済大国になり今や日本のGDPの3倍です。アメリカの背後も捉えており、今後世界1位の経済大国になるのも時間の問題です。
また、ハイテク産業も盛んとなっており産業の高付加価値を実現し続けながら高い成長率を維持し続けています。

GDPの推移を見ても中国が圧倒的に成長し続けているのは一目瞭然ですね。
一方、株式市場は10年間停滞しており経済は成長しているのに株価は安いという魅力的な状況がどんどん加速しています。

このように、中国株は10年間ほとんど変わっていませんが、一方で先進国の株は上昇しており比較するとどれだけ中国株が割安のままに放置されているか分かります。

先進国株式は十分すぎるほど高騰しており、バブルが弾ける可能性が高いです。一方で、経済成長しているにもかかわらずまだまだ割安な中国株の投資機会が今まさに訪れているのです。
そして、そんな投資魅力に溢れる中国に狙いを定め中国専門のプロフェッショナルとして活躍しているヘッジファンドがオリエントマネジメントです。
◆中国専門のヘッジファンド
◆急成長の新興国投資で資産5倍を目指す
◆東大卒・外銀出身のエリートファンドマネージャー
◆別途新興国ファンドで100%以上(現地通貨建て)の記録あり
オリエントマネジメントは東大卒の腕利きのヘッジファンドマネージャーが、今後10年は中国株の時代がくると狙いを定めて立ち上げたヘッジファンドです。
ファンドマネージャーは過去、新興国ファンドの運用で年率100%以上のとんでもない記録をたたき出しています。
実績も申し分ないファンドマネージャーが2020年代は中国の時代であると捉えて本気で投資に乗り出したのが中国なのです。

中国は2028年には米国を抜いて世界第一の経済大国になると言われています。
中国が世界No.1の国になる日は目前に迫っているのです!
さらに、オリエントマネジメントのファンドマネージャーはバリュー株投資を得意としており、割安株がごろごろしている中国株市場は彼の本領を発揮できるフィールドが整っているといえるでしょう。
2022年からの大きなリターンを狙う先として筆者もポートフォリオの主軸として据えています。
新興国投資でハイリターンを狙いたい方はぜひオリエントマネジメントをチェックしてみて下さい。

第2位:深セン・イノベーション株式ファンド

深セン・イノベーション株式ファンドは主に深セン市場に上場しているハイテク株に投資している投資信託です。高いリターンが評判を呼んでいますが、株価の値動きの幅である標準偏差(=リスク)が高く最大60%のドローダウンを覚悟する必要がある。
また、現在ハイテク産業はコロナ禍によるリモートの進展などにより世界中のハイテク企業の株価が急騰しました。結果的に現在ハイテク企業の株価は世界的に割高となっています。
投資をするのであれば大きなポーションではなくポートフォリオの一環としてくみいれるのを推奨します。
第3位:新成長中国株式ファンド(シャングリラ)

新成長中国株式ファンドはアセットマネジメントOneが運用する中国のアクティブ型投資信託です。香港上場の中国株だけでなく、中国本土に上場しているA株や、米国に上場しているアリババなどにも投資を行なっています。
テックジャイアントとオールドエコノミーをバランスよく組み入れているのが特徴で、他の総合的な中国投信より若干ではありますが高いリターンとなっています。また、殆ど配当金をだしておらず投資家本位の成績となっている点が評価できます。
コラム:何故基本的に投資信託が上海総合指数やハンセン指数より高いリターンなのか?
中国の投資信託を調べていて驚いたことがあります。
日本のアクティブ型の投資信託は日経平均に負けているものが多いので正直調べていて驚きました。しかし、中国のアクティブ投信が指数を上回っている理由が存在しています。
それは、国有企業の組入比率です。中国では政府機関が株式の多くを保有している国有企業が多く存在しています。そして国有企業が株価指数に多く組み入れられています。
国有企業は利権によって経営が効率化されていなかったり、粉飾決算を行う可能性が高く投資家から信用されておらず株価が低迷しています。以下は国有企業と非国有企業のリターンの比較です。
青色:非国有企業
灰色:国有企業

これら国有企業を排除するだけで、リターンを改善させることが可能となります。そのため、中国のファンドは基本的に指数を上回るリターンを実現しているのです。
第4位:CXSE

CXSE(=ウィズダムツリー中国株ニューエコノミーファンド)は世界第7位のETF組成会社であるウィズダムツリー社が運用するETFです。
低いリターンとなっている国営企業を除き、ハイテク企業に集中投資をしています。上位10銘柄で半分近いポーションを占めています。
高いリターンとなっているのですが、同じハイテクに集中投資している深センイノベーション株式ファンドより低いリターンとなっています。また、大きな価格変動が課題という点を加味して第4位としています。
第5位:HSBCチャイナオープン

HSBCチャイナオープンは文字通りHSBCが運用する中国株ファンドです。香港市場に上場しているH株やレッドチップが投資している銘柄の中心となっています。特にテンセントやバイドゥ、アリババといったソフトウェア銘柄が上位を占めています。
過去10年でみると大きく上海総合指数や香港ハンセン指数をオーバーパフォームしています。ただ、直近数年は他のファンドや中国株指数と同様のリターンとなっています。
また、大きなリターンを獲得できる可能性が高い反面、価格の値動きの激しさを表す標準偏差(=リスク)は大きいことも念頭にいれておく必要があります。
第6位:DIAM中国関連株オープン

DIAM中国関連株オープンはチャイニーズエンジェルの愛称で親しまれている投資信託です。
中国資本だけではなく、欧米や他のアジア資本で中国からの売上や資産が大きい銘柄を組み入れているファンドです。とはいえ、殆ど組み入れている銘柄は他の投資信託と変わらず、特に特徴があるファンドとはいえない状況となっています。
また、リターンも凡庸な成績となっており、あえてチャイニーズ・エンジェルに投資をする魅力はないと評価できます。
第7位:三井住友ニュー・チャイナ・ファンド

2020年のモーニングスターアワード・ファンド・オブ・ザ・イヤーの国際株式部門の優秀ファンド賞を受賞したファンド。
確かに他の中国投信より税引前分配金再投資リターンは若干高いのですが、高すぎる分配金によって投資家リターンを毀損しています。
投資家が実際に受け取るリターンは他の中国ファンドを下回ることから第6位としています。
第8位:中華圏株式ファンド

中華圏株式ファンドは名前の通り、中国だけでなく台湾や香港の銘柄に投資している投資信託です。半分近くを香港市場上場銘柄に投資をしています。
リターンは他の中国の投資信託と同様の動きとなっていますが、残念ながら過大すぎる分配金によって投資家リターンを大きく毀損しています。
三井住友ニュー・チャイナ・ファンドは特別分配金にはなっていませんが、中華圏株式ファンドはリターンよりも分配金の金額が大きく特別分配金の状態になっています。正直、投資家のことを考えた運用を行なっているとはいえず長期投資先としては適しません。