自分で資産運用を行う場合を除いて、個人投資家の主な投資先は投資信託だと思います。しかし、富裕層は投資信託以外の特別な選択肢を有しています。それがヘッジファンドです。
皆さんの中にもヘッジファンドという言葉を聞いたことがある方は多いかと思います。ただ、ヘッジファンドに関しては以下のイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか?
✔︎ 空売りで世界を混乱に貶める悪のファンド
✔︎ 難しそうなことをしているファンド
✔︎ 富裕層のためだけに働いており庶民には縁のないファンド
✔︎ 大きなリターンも出すが大きな損失も出す投機的なファンド
あまり良い印象を持たれている方は少ないかと思います。しかし、ヘッジファンドは金融市場に流動性を提供し、価格の妥当性を担保する今や必要不可欠な存在となっています。
また、投機的と思われていますが実は株式市場よりも安定的なリターンを叩き出しています。ITバブル崩壊で世界株が大幅に下落する中でも上昇し、リーマンショックも下落幅を抑制して世界の株式市場の成績を大幅にアウトパフォームしています。
ただ、現時点ではヘッジファンドは主に富裕層に独占されているという状況であるのは事実です。しかし、着実にヘッジファンドの門戸は一般にも開かれつつあります。
実際、筆者もヘッジファンドに投資を行っています。本日は日本人の個人投資家が投資できるおすすめのヘッジファンドと投資信託双方を検討した結果をランキング形式でお伝えしていきたいと思います。
1位:オリエントマネジメント
総合評価 95点 |
今、一番旬な新興国に狙いを定め高いリターンを狙う新進気鋭のヘッジファンド。実績あるファンドマネージャーによって運用されており非常に期待が持てる。 |
狙えるリターン 98点 |
投資対象としているのは世界2位の経済大国である中国。中国の現在の1人あたりGDPは日本の1980年代後半のバブル相場に入る直前期。今後株価が最も上昇する局面にはいっており、現時点で世界株式の中でも大幅に割安な株式市場には大きな投資妙味がある。さらに2022年に入り金融緩和を実施しておりチャンスが到来している。2021年の下半期は中国株は厳しい環境だったが、そのような環境でも10月-12月期に5.8%(年率換算25%)のリターンを出している。さらに2022年は上海総合指数が▲20%となるなか10%近いリターンを叩き出している。2023年はゼロコロナ政策の解除による中国株の反発という追い風を受けて飛翔していくことが期待される。 |
安定性 80点 |
新興国株式への投資なので危険なイメージはあると思うが、緻密な分析により安全性の高い銘柄を厳選するためリスクを抑えている。実際、中国株が暴落した2022年も10%近いリターンを出している。 |
ファンドマネージャー 95点 |
東大卒で外資系金融機関出身のファンドマネージャーを中心とした運用チームが運用。外資系コンサルや元官僚等を抱えたエリート集団によって運用されている。過去に新興国株での運用実績もあり非常に期待が持てる。 |
新興国は当然、先進国よりも高い成長率を実現しています。世界の成長は新興国によって牽引されていることは疑いようのない事実です。
しかし、この10年間株式は先進国に劣後した動きとなっています。つまり新興国株式の割安度は年々増しているのです。
2000年代は新興国株式の時代となっていました。ただ、2010年代は先進国特に米国の株式が堅調に推移したことで新興国株式は後塵を配しました。
しかし、既に先進国株式は割高水準にあり、反対に新興国株式市場は大きく割安となり魅力がましているのです。一言に新興国といっても、魅力的な新興国と、そうでない新興国に分かれます。
以下が国としての成長力と株式市場の割安度という観点で新興国をまとめたグラフです。右上に行くほど魅力度が高くなります。
オリエントマネジメントは最も魅力的な新興国を狙い撃ちすることを目標としたファンドです。現在、オリエントマネジメントが狙いを定めている新興国は中国です。
オリエントマネジメントのファンドマネージャーの嗅覚は素晴らしく、過去にオリエントマネジメントのファンドマネージャーが担当した新興国ファンドでは現地通貨建で以下の驚異的な実績を残しています。
更に、運用を開始した2021年10月から12月のわずか3ヶ月で5.8%の実績をだしています。年率換算をすると約25%です。
2022年は7%と地味なリターンになりましたが、2022年の中国株式でプラスのリターンを出したこと自体が驚異的なことです。
リターン | |
2021年10月-12月 | 5.7%(年率換算約25%) |
2022年1月-3月 | 5.2% |
2022年4月-6月 | 6.2% |
2022年7月-9月 | ▲8.9% |
2022年10月-12月 | 4.2% |
2022年通年 | 7.2% |
中国政府へのテック企業への規制強化やゼロコロナ政策によって上海総合指数は20%以上下落しました。このような中において7%ものリターンをだしたことは驚異的なことであるといえるでしょう。
そして、2023年にはいり中国市場に大きなチャンスが到来しています。中国がゼロコロナ政策を撤廃し、さらに金融緩和を強化しているからです。
アベノミクスで株価が上昇した理由を思い出して下さい。2012年から2015年に勢いよく株価が上昇をしたのは日本銀行が金融緩和を行ったことが主要因でした。
そして、2022年となり今まさに中国が金融緩和を始めています。まさに今がチャンスということです。好転した中国株市場と、悪い相場でもリターンをだせる腕利きのファンドマネージャー。今後、ますます期待したいところですね!
2位:BMキャピタル
総合評価 85点 |
オリエントマネジメントを攻めのヘッジファンドとするなら、BMキャピタルは守りのヘッジファンド。安全性を重視しながらも安定的な年率10%のリターンを出している。 |
狙えるリターン 80点 |
狙えるリターンは安全性を加味しているので年率10%程度ではありますが、株式市場の平均を上回るレベルです。年率10%で運用すれば7年-8年で2倍となることを考えたら十分満足できる水準ですね。 |
安定性 95点 |
BMキャピタルは抜群の元本安全性を誇るファンドです。元本保証ではありませんが、運用開始以降7年間で年度ベースでマイナスとなる年はありません。コロナショックも無傷でのりきりました。 |
ファンドマネージャー 88点 |
経験豊富な外資系金融機関出身のファンドマネージャーによって運用がなされています。優秀さという観点では文句なしです。 |
BMキャピタルは日本でヘッジファンドを広げた立役者ともいえるヘッジファンドです。2013年から運用開始となっており既に多くの投資家が資産を預けており運用資産額は100億円に近づいています。
BMキャピタルの運用手法は本家本流のバリュー株投資です。多くの投資信託のようにPERやPBRといった安易な指標によるスクリーニングを行わず詳細にバランスシートを分析して多大な安全域を有している銘柄に投資を行っています。
資産を安全に守り育てたいという方におすすめできるヘッジファンドです。オリエントマネジメントが攻めのファンドであるとするなら、BMキャピタルは守りに優れたファンドといえるでしょう。
3位:セゾン資産形成の達人ファンド
総合評価 80点 |
セゾン資産形成の達人ファンドはセゾン投信が運用する株式ファンド。長い運用実績と実績があり世界の株式市場の成長を享受できるのが魅力 |
狙えるリターン 80点 |
世界の株式市場に分散して投資をしている。世界株式のリターンを僅かに上回るリターンを狙うことができるのが魅力。 |
安定性 70点 |
世界の株式市場に分散投資しているので、当然世界的なショックと呼ばれる株安が発生すると大きく下落する。リーマンショックでは50%、コロナショックでは30%下落してしまっている。 |
ファンドマネージャー 80点 |
ファンドマネージャーは明記されていないが10年以上運用されており実績は十分である。 |
セゾン資産形成の達人ファンドは世界の株式市場に分散投資をするファンド・オブ・ファンズ形式で運用されているアクティブ型の投資信託です。
世界経済の成長と株式市場の成長の恩恵を受けることはできますが、株式市場の大暴落時は大きく下落します。以下は運用開始からの大きな下落を図にしたものです。
大きな資産を投下すると、定期的に絶倒する下落に見舞われる点については注意しましょう。
4位:ひふみ投信
総合評価 75点 |
ひふみ投信は最も有名な独立系ファンドです。過去から大きく上昇していますが2017年以降性質が変わってしまいリターンが低くなっている点が難点。 |
狙えるリターン 75点 |
現在大型銘柄に200銘柄程度分散投資を行なっており狙えるリターンは日経平均と同等となっている。 |
安定性 70点 |
殆ど日経平均と同じような値動きとなるため、リーマンショックやコロナショックのような下落局面で同様に大きな損失を負う可能性が高い。 |
ファンドマネージャー 80点 |
藤野英人氏は実績ある素晴らしいファンドマネージャーではありますが、直近の運用姿勢は以前と比べると硬化しているのは懸念 |
以下は過去10年のひふみ投信(青色)と日経平均(赤色)の値動きの比較です。以下だけみると日経平均を圧倒していることがわかります。
しかし、2017年にカンブリア宮殿に取り上げられてから著しく成績が悪化しています。カンブリア宮殿出演後に資産が急増して、従来得意としていた運用が行えなくなったのです。
結果的に大型株中心の運用となり、現在は以下の通り日経平均にも劣った成績となっています。日経平均は毎年約2%の配当金を出した後のリターンですので、実際には更に日経平均に劣後した成績となっています。
5位:ストラテジックキャピタル
総合評価 72点 |
ダブルブレインは「物言う株主」として活躍しているヘッジファンド。平均リターンは10%程度だがリターンのブレが激しい。 |
狙えるリターン 80点 |
狙えるリターンは平均すると10%程度と堅実な水準 |
安定性 65点 |
年によって50%程度出している時もあれば、20%以上のマイナスの時もあり安定性が低いのが難点。 |
ファンドマネージャー 85点 |
村上ファンドの幹部であった丸木強氏がファンドマネージャー |
ストラテジックキャピタルは村上ファンドの元幹部が立ち上げたアクティビストファンドです。株主提案も開示していますが、実行力の高さはそこまで高くはありません。
リターンも平均すると年率で10%程度なのですが、年によってリターンに大きな差があり安定していません。主に株式市場の環境に影響されるのが特徴となっています。
6位:日興レジェンドイーグル
総合評価 70点 |
日興レジェンドイーグルは米国のファーストイーグル社が運用するファンドに投資をしている投資信託。市場平均と同様の動きをしているが市場平均に劣後してしまっている。 |
狙えるリターン 75点 |
市場平均に劣後した成績となっており、投資妙味は少ない。また分配を出しすぎており税金の拠出で成績を毀損している点も難点。 |
安定性 60点 |
世界市場に大きく影響を受けるリターンとなっておりコロナショックでは30%以上の暴落となっている。 |
ファンドマネージャー 80点 |
米国のヘッジファンドで運用されており金融のプロにより運用はされている。ただリターンには直結していない。 |
全世界の株式だけでなく金もポートフォリオに含めて運用しているファンド。米国のヘッジファンドであるファーストイーグル社によって運用されている。
しかし、リターンは世界株式の平均に劣後した成績となっており、あまり投資妙味が高いファンドとはいえない。ただ、2022年のインフレ局面で金を10%程しっかり組み入れており、今後は期待できるかもしれない。
7位:ダブルブレイン
総合評価 70点 |
ダブルブレインは野村證券が販売されてますが、運用はイギリスのヘッジファンドであるマングループが行なっている。 |
狙えるリターン 50点 |
資産を守ることに重点を置き、債券投資や株式のショートを組み合わせているため、狙えるリターンは高くない。 |
安定性 85点 |
資産の下落を免れることを重視した運用なので安定度は高いが、コロナショックでは10%程度下落をしている。 |
ファンドマネージャー 90点 |
世界有数のヘッジファンドによって運用されているのは魅力的なポイントでもある。 |
ダブルブレインは形式上は野村アセットが運用していることになっていますが、運用を担当しているのは英国のヘッジファンドであるマングループです。
空売りを組み合わせた如何にもヘッジファンドらしい運用をおこなっていますがリスクを抑えることに主眼を置きすぎてリターンが債券並みになってしまっています。
8位:ヘッジファンド証券
総合評価 65点 |
ヘッジファンドを仲介する会社。過去に紹介していたヘッジファンドは成績が悪く償還すみ。 |
狙えるリターン 60点 |
以前紹介していた銘柄は成績が悪く償還となり、更に現在紹介しているエピックパートナーズ社のヘッジファンドも凡庸な成績。 |
安定性 70点 |
市場平均の下落に大きく影響をうける運用となっている。 |
ファンドマネージャー 60点 |
運用を担っているファンドマネージャーは日興証券出身のサラリーマンファンドマネージャー。 |
ヘッジファンド証券自体はファンドを運用しているわけではありません。ヘッジファンドを紹介する形態をとっている証券会社です。
以前に紹介していたエピック・ヘッジファンド・セレクションは以下の通り8年間で資産を減らすという結果となり償還となっています。
現在紹介している2つのエピックパートナーズ社のヘッジファンドも日経平均と同等又は劣後する微妙な成績となっています。手数料もエピックパートナーズ社とヘッジファンド証券の二重で取られるのもマイナスの点です。
9位:エクシア合同会社
総合評価 50点 |
エクシア合同会社は知名度は非常に高いヘッジファンドなのですが、ポンジスキームの可能性があり注意が必要。 |
狙えるリターン 60点 |
毎月安定したリターンを出しているが融資事業から得られるリターンの想定を超えており、解約金額に上限が設けられており抽選制という点も疑惑を強めている。あくまで疑惑ではあるが実態が懸念される。 |
安定性 20点 |
もし仮にポンジスキームであった場合は元本がなくなるので安定性は望めない。 |
ファンドマネージャー 50点 |
ファンドマネージャーの菊池翔氏は服飾専門学校出身であり金融畑を歩んできてはいない。 |
エクシア合同会社は昔はFXで運用しているヘッジファンドとして名を馳せていました。ただ、現在は融資を中心の運用となっています。
融資事業で得られるリターンを超える年率30%以上をだしており運用の実態に疑念を持っています。仮に本当に運用でそのようなリターンを出していたら非常に優れたファンドではあります。
ただ、全体の解約総額に上限が設定されており上限を上回る解約申し込みがあった場合は抽選になるとのことでした。果たして解約したい時に解約できるのかという不安があります。
大きなリターンを狙うにしても、仮に元本がなくなったとしても問題ない金額で預けることを筆者としてはおすすめします。筆者は堅実に運用したので預けはしませんが。
10位:スカイプレミアム
総合評価 20点 |
エクシアと同じくリターンが怪しく出資金を集めるスキームの違法性と運用の実態が確認できないことを受けて証券取引等監視委員から指摘され営業停止に追い込まれている。 |
狙えるリターン 10点 |
月利2%-3%ですが、正直FXでこのような安定したリターンを出すのは難しいです。実際、当局の調査で運用の実態が確認されておらずポンジスキームの可能性が高いファンドです。 |
安定性 0点 |
運用の安定性云々の前に元本が返ってくる可能性すら低い状態となっていまる。 |
ファンドマネージャー 20点 |
ファンドマネージャーも名言されていません。 |
先ほどのエクシア合同会社はまだ疑惑の段階ですが、実際運用の実態が疑問視されると証券取引等監査委員から指摘されているのがスカイプレミアムです。
ほとんど黒が確定している案件でしたが、FXで月次2%-3%のようなあり得ないレベルの高いリターンを喧伝していました。現在は営業停止に追い込まれています。
出資をしてしまっている方は資金が一部返済されるか、又は全く返済されない可能性もあります。明らかに怪しいファンドには手を出さない方がよいという事例となります。
ヘッジファンド投資を行う意義とは?
筆者は今後の資産運用を行う上でヘッジファンドへの投資は外せない要素であると考えています。その理由について整理していきたいと思います。
ポートフォリオの安定性を高めるオルタナティブ投資としての側面
近年、オルタナティブ資産への注目が年々高まっています。オルタナティブ資産とは、伝統的な株式や債券とは異なる動きをする資産です。代表的なオルタナティブ資産は以下となります。
✔︎ ヘッジファンド
✔︎ PEファンド
✔︎ 金や原油・天然ガスといったオルタナティブ資産
✔︎ 不動産
実際、世界の機関投資家は上場株や債券だけでなく、ヘッジファンドやPEファンドといったオルタナティブ資産に多くのポジションを投資しています。
実際、20年以上にわたって年率平均13%程度のリターンを出しているハーバード大学の年金基金は以下のポートフォリオとなっています。約4兆円の資産を運用しています。
資産 | 構成比率 |
上場株 | 18.90% |
PEファンド | 23.00% |
ヘッジファンド | 36.40% |
不動産 | 7.10% |
天然ガス | 2.60% |
債券 | 5.10% |
その他資産 | 1.30% |
現金 | 5.60% |
上記をみると最も多くのポーションを投資しているのはヘッジファンドとなっています。全体の40%近くをヘッジファンドに投資しているのです。
エンダウメントは大学基金なので資産を失うわけにはいけません。安全に資産を守りながら殖やしていくという観点では、オルタナティブ資産を組み入れてポートフォリオの安全性を高める必要があるのです。
ヘッジファンドは市場環境によらない絶対収益型ファンド
ヘッジファンドが重宝されている最大の理由は、そのリターンの安定性にあります。
以下は1997年からの世界の株価指数の平均と、ヘッジファンドの平均リターンを比較したものです。
ヘッジファンドのリターンが優れていること自体素晴らしいのですが、それ以上に下落体制の高さがあります。ITバブルの崩壊やリーマンショックのような市場でショックが起きた時に資産を見事に守ってくれています。
当記事でも最もおすすめしているオリエントマネジメントも投資対象としている中国株市場が下落する局面でもプラスのリターンをだしています。
2021年10-12月期は中国企業が多く上場している香港ハンセン指数は以下の通り20%下落するなか、オリエントマネジメントは5.8%(年率換算25%)のリターンをだしています。
ヘッジファンドはどのような市場環境であってもリターンを出すことを第一に考えている絶対収益型のファンドとなっています。下落局面でも安定したリターンを出すために、欠かせない選択肢として今後定着してくることと思います。
投資信託との違い
ヘッジファンドと投資信託の違いをまとめた表は以下となります。
(参照) ヘッジファンドと投資信託の違いをわかりやすく解説!投資手法、資金調達、リスクテイクの考え方など
金融庁の調査によるとアクティブ型の投信はS&P500指数やTOPIXのようなインデックスに対して劣後している成績となっています。しかし、ヘッジファンドはインデックスに対して高い成績を残しています。
更に、投資信託は投資対象を選ばなければいけないというデメリットがあります。
投資信託はそれぞれ投資対象を設定しています。
✔︎ 株式なのか?債券なのか?REITなのか?商品なのか?バランスなのか?
✔︎ どこの国なのか?
✔︎ 投資方針は何を選択している?
等々、投資家自信が選択する必要があるのです。選択を誤ってしまうと、大きな損失を被ってしまう必要があるのです。
しかし、ヘッジファンドは絶対収益型なので、どのような環境でもリターンを追求してくれます。つまり、完全にお任せすることができるのです。
とりあえずリターンをあげてほしいけど、何に投資していいか分からないという方にもおすすめの選択肢なのです。
まとめ
ヘッジファンドといえば怪しいイメージを持たれているかもしれませんが、下落局面でもしっかりとしたリターンを叩き出し安定運用する上では欠かせない選択肢となっています。
今回紹介したような日本の個人投資家でも投資できる有望なファンドに投資を行いながら、資産を積み上げていきましょう!
皆さんもご存知のことと思いますが、現在世界経済の成長を牽引しているのは疑いなく新興国経済となっています。今後も先進国の成長率は低下することが見込まれていますが、新興国の高い成長率は継続することが予想されています。
経済の成長にともなって新興国企業の1株あたりの利益もコロナから順調に回復し再び成長軌道に乗ることが見込まれています。
一方、堅調な経済成長と企業利益とは反対に、新興国株式は軟調に推移し先進国株式に対して割安に推移しています。結果として新興国株式は先進国株式に対して30%程度割安となっており2022年以降は再び新興国株式の時代がくると目されています。
青:新興国株式全体
黄:全世界株式全体
緑:先進国株式全体
強い株式市場というのは移り変わっていきます。2000年代は新興国株式、2010年代は先進国株式でした。2020年代は再び新興国株式の時代が到来しようとしているのです。
そして、新興国株式投資で大きなリターンをだすためには、中でも魅力的な新興国に投資をする必要があります。
また、新興国の個別株は個人投資家にはなかなか分析するのが難しいのではないでしょうか。そこで、新興国株式の分析をし実際に投資している筆者の観点から大きなリターンを望める投資先を厳選してランキング形式でまとめています。新興国投資を行う際に参考にしていただければと思います。