中国投資信託(ファンド・ETF)

中国株でおすすめのETFとは?ハイテクにまとめて投資できると評判のCXSEを構成銘柄や今後の株価を含めて評価する。

中国株でおすすめのETFとは?ハイテクにまとめて投資できると評判のCXSEを構成銘柄や今後の株価を含めて評価する。

 

当サイトでは新興国に投資している投資信託を数多く取り上げています。特に中国の株式市場については今後、最も期待できる株式市場として数多く取り上げてきました。

 

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しかし、中国株にパッケージとして投資できるのは投資信託だけではありません。ETF(上場投資信託)という形でも投資をすることができます。

本日はETFに特化した運用会社として唯一ナスダックに上場しているウィズダムツリーが運用しているCXSEについて詳しく紐解いていきたいと思います。

そもそもETFとは?投資信託とは何が違う?

まずETFと投資信託が何が違うかを簡単に説見えします。

ETFはExchange traded fundの頭文字です。日本語では上場投資信託と呼ばれています。名前の通りETFは上場している投資信託です。

普通の投資信託と異なる点は以下です。

ETF 投資信託
上場・非上場 上場 非上場
販売会社 証券会社 金融機関全般
取引機会 証券取引所の取引時間中 1日1回
取引価格 市場実勢価格
(成行、指値等可能)
1日1回算出される
基準価格
購入時手数料 売買手数料 購入手数料
売却時手数料 売買手数料 信託財産留保額
保有期間 信託報酬

 

やはり一番大きな違いは市場が開いている時間にいつでも取引が可能かどうかという点です。つまり、普通の株式と同様に取引をすることができるのです。

また、購入手数料は基本的には投資信託よりも低い傾向にあります。

ウィズダムツリー中国株ニューエコノミーファンド(=CXSE)の運用会社であるウィズダムツリー社とは?

CXSEの正式名称は「ウィズダムツリー中国株ニューエコノミーファンド」です。

名前にもある通り、ウィズダムツリー社によって運営されています。2021年時点でのETF運用額としては野村に次いで世界7位となっています。

ETFプロバイダ AUM US$bn
iShares 1,109.6
Vanguard 509.3
State Street 442.5
Invesco Powershares 102.1
db x-tracker 86.2
Nomura Group 65.2
Wisdom Tree 52.4
Lyxor 51.3

 

ウィズダムツリー社は「株式投資」や「株式投資の未来」で世界的に有名なジェレミー・シーゲル宇治がシニア投資戦略アドバイザーとして所属しています。彼の指導のもと組成したETFを数多く上場させています。

ジェレミー・シーゲル

ETFといえば基本的にはインデックスに連動する商品が多いのですが、ウィズダムツリーはインデックスに対してプラスのリターンを狙うアクティブ型の投資信託を組成しています。

他にも以下のようなファンドを組成しています。以下はほんの一部です。

Ticker ファンド名
DEW ウィズダムツリー高配当ファンド
DHS ウィズダムツリー米国株高配当ファンド
DEM ウィズダムツリー新興国株高配当ファンド
EPI ウィズダムツリーインド株収益ファンド

 

CXSEとは?どのような中国ETFなのか?

では本題に入っていきたいと思います。

国営企業を除いて銘柄を選定

CXSEは中国の政府機関の保有割合が20%を上回る銘柄を投資対象から除く中国本土A株、香港株、米国上場ADRから選定しています。

参照:中国株式市場は割安で投資する機会が到来!A株、B株、香港H株、レッドチップなどの違いについてもわかりやすく解説する。

 

中国は共産党政府の中央集権的な政策のもと様々な国有企業が存在しています。しかし、それらの国有企業は効率的な運用が行われていなかったり不正会計が横行しています。

そのため、以下の通り中国国有企業は中国民間企業に大幅にアンダーパフォームしているのです。

青:中国民間企業
黒:中国国営企業

中国では国営企業より民間企業の方が著しくリターンが高い

つまりCXSEはこれらの足を引っ張る国有企業を排除することとしています。他の中国に投資をするETFは国有企業に多く投資をしています。

通常の中国ETFに組入比率が多い国有企業

その点。お荷物企業を排除できるCXSEの方が期待できる投資信託ということができるでしょう。

ニューエコノミー企業に集中して投資

名前にニューエコノミーとついているだけに、ニューエコノミー企業に投資をしています。ニューエコノミーは米国によって生まれた概念で定義は以下となります。

 

生産性の上昇によって、米国経済からは、従来の過熱、後退という景気循環が消滅してしまい、インフレなき長期景気拡大が実現したとする考え方。

情報関連の技術革新・発展や、経済のグローバル化による、在庫管理の効率化や、規制緩和による企業間競争、労働市場の柔軟性などが、米国経済の質を変貌させ、理想的な経済構造をもたらしたとされる。

参照:野村證券

 

つまりテクノロジーの進展によって経済が効率よく停滞なく発展しているという経済状態ということです。では、ニューエコノミーを中国に置き換えると以下となります。マクロ経済とミクロ経済の観点からお伝えします。

マクロ経済面

✔︎投資主導の経済から先進国と同じ個人消費主導へ
✔︎国営企業中心から民営企業中心へ
✔︎重厚長大な産業からハイテク産業へ

ミクロ経済面

テクノロジーとして注目しているセクターは以下です

✔︎Eコマース
✔︎電子決済
✔︎ビッグデータ
✔︎ドローン
✔︎AI
✔︎電気自動車

まさに以前お伝えした中国製造業2025で重点的に伸ばすとしている分野ですね。

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CXSEの構成上位銘柄

以下はCXSEの構成上位銘柄です。

CXSEの構成銘柄
順位 銘柄 セクター 構成比率
1 テンセント 情報技術 12.25%
2 アリババ 情報技術 7.08%
3 美団 情報技術(口コミサイト) 5.57%
4 平安保険 金融 5.09%
5 JD.com 小売(eコマース) 2.98%
6 Wuxi Biologics ヘルスケア 2.81%
7 バイドゥ 情報技術 2.64%
8 NetEASE 小売(eコマース) 2.49%
9 NIO 電気自動車 2.48%
10 寧徳時代新能源科技 電気自動車用電池 2.12%
その他 54.48%

 

上位10銘柄で約半分を占めているので上位銘柄に偏重していることが読み取れます。テンセント、アリババ、バイドゥといった中国のテックジャイアントが揃い踏みで組み入れられています。

その他にも中国の口コミサイトを運営している美団や中国のアマゾンといわれているJD.comが組み入れられています。

直近、株価が上昇し注目を集めている電気自動車のNIOや電気自動車用バッテリーを製造している寧徳時代新能源科技が組み入れられています。中国のハイテクオールスターズといった内容となっています。

低い売買手数料と信託手数料

売買手数料は証券会社によって異なります。楽天証券では税込で0.495%の手数料となっています。

毎日発生する信託手数料は年率0.32%となります。購入する時の手数料や信託手数料は投資信託より低く設定されています。

CXSEのリターンとリスク

それではCXSEのリターンについて見ていきたいと思います。以下は設定された2012年9月以降のCXSEのチャートとなります。

CXSEのリターン
設定日
2012/9/20
過去1年 過去3年
(年率)
過去5年
(年率)
設定来
(年率)
リターン 36.66% 17.82% 24.84% 13.24%
標準偏差 20.20% 22.97% 20.21% 20.82%

 

設定来のリターンと標準偏差から考えられる今後1年の確率毎に予想されるリターンは以下の通りとなります。

【68.2%の確率】
▲7.58%(13.24%-20.82%) 〜 34.06%(13.24%+20.82%)

【95%の確率】
▲26.4%(13.24%-20.82%×2) 〜 54.88%(13.24%+20.82%×2)

【99.7%の確率】
▲47.22%(13.24%-20.82%×3) 〜 75.70%(13.24%+20.82%×3)

やはり新興国のETFなので、それなりに標準偏差は高く最大損失は覚悟する必要があります。

全世界ETF「VT」や新興国ETF「VWO」と比較

ではCXSEと全世界株にまとめて投資しているVTと新興国全体に投資しているVWOと比較していきたいと思います。

参照:新興国株式全体に投資できるとVWOを構成銘柄や将来性を含めて徹底評価!

青:CXSE
赤:VT (全世界株)
黄:VWO (新興国株)

CXSEとVTとVWOの比較
2013年〜 年率リターン 標準偏差 最大リターン 最大損失
CXSE 12.44% 21.5% 80.03% △28.54%
VT(全世界) 11.60% 13.47% 26.82% △9.76%
VWO(新興国) 5.10% 16.17% 31.48% △15.81%

 

CXSEのリターンは全世界よりも高いのですが、価格の値動きの幅である標準偏差が大きいのでシャープレシオは全世界株に劣る結果となっています。

2020年のコロナ禍発生以降、ハイテク企業が世界的に急騰したことを受けて高いリターンとなっていますが2019年まではリターンも全世界に負けていました。

現在は昨年度の急騰によってハイテク株全般的に割高水準となっており、今後も調整が続くことも十分想定されます。

中国の投資信託と比較

CXSEと中国の投資信託を比べていきたいと思います。以下はCXSEと中国全体に投資している投資信託との比較です。

橙色:CXSE
青色:三菱UFJチャイナオープン
赤色:HSBCチャイナオープン
緑色:三井住友ニューチャイナファンド

CXSEと中国の投資信託の比較

ハイテク企業に絞っていることもあり他の中国全体に投資している投資信託と比べて過去5年で高い成績を残しています。

では、同じくハイテク企業に集中投資している深セン・イノベーション株式ファンドと比べてみましょう。

橙色:CXSE
青色:深セン・イノベーション株式ファンド

CXSEと深センイノベーション株式ファンドの比較

殆ど同じ動きとなっていましたが、直近深セン・イノベーション株式ファンドの方が高くなっています。CXSEが高いというよりは世界的なハイテク銘柄の株価急騰の追い風を受けての高いリターンということができます。

ただ、2020年にハイテク銘柄は高騰し続けた結果、現在世界的に割高な水準となっています。今後のリターンが必ずしも高くなるとは限りません。

中国に投資して安定的なリターンを出していきたい方に向けて、中国株に投資しているファンドを網羅的に纏めていますので参考にしていただければと思います。

 

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まとめ

CXSEについて紐解いてきました。纏めると以下となります。

✔︎ ETFは株式と同様に市場開場時に取引ができる
✔︎ CXSEは中国の民間企業に投資するETF
✔︎ CXSEはハイテク産業へ集中投資している
✔︎ 上位10銘柄はテックジャイアンと中心で全体の50%を占める
✔︎ 高いリターンを出しているが値動きの幅である標準偏差は大きい
✔︎ 全世界株に勝るリターンをだしているがリスクが高くシャープレシオは低い
✔︎ 中国全体に投資している投資信託より高いリターン
✔︎ ハイテクセクターに投資しているファンドに比べてリターンが高いわけではない
✔︎ 昨年のテック企業の急騰により今は割高で今後見通しがよいわけではない

新興国投資で投資で大きく資産を増やす投資先とは?投資対象・運用戦略・期待リターンから厳選。
新興国の資産運用

 

新興国ファンドランキング

 

皆さんもご存知のことと思いますが、現在世界経済の成長を牽引しているのは疑いなく新興国経済となっています。今後も先進国の成長率は低下することが見込まれていますが、新興国の高い成長率は継続することが予想されています。

先進国と新興国の経済成長率の比較

経済の成長にともなって新興国企業の1株あたりの利益もコロナから順調に回復し再び成長軌道に乗ることが見込まれています。

新興国の経済成長率の推移を先進国と比較

 

一方、堅調な経済成長と企業利益とは反対に、新興国株式は軟調に推移し先進国株式に対して割安に推移しています。結果として新興国株式は先進国株式に対して30%程度割安となっており2020年代は再び新興国株式の時代がくると目されています。

青:新興国株式全体
黄:全世界株式全体
緑:先進国株式全体

先進国に対して劣後する新興国株式市場

参照:MSCI

 

強い株式市場というのは移り変わっていきます。2000年代は新興国株式、2010年代は先進国株式でした。2020年代は再び新興国株式の時代が到来しようとしているのです。

そして、新興国株式投資で大きなリターンをだすためには、中でも魅力的な新興国に投資をする必要があります。

 

また、新興国の個別株は個人投資家にはなかなか分析するのが難しいのではないでしょうか。そこで、新興国株式の分析をし実際に投資している筆者の観点から大きなリターンを望める投資先を厳選してランキング形式でまとめています。

新興国投資を行う際に参考にしていただければと思います!

 

新興国ファンドランキング