中国株式市場

中国株式市場は割安で投資する機会が到来!A株、B株、香港H株、レッドチップなどの違いについてもわかりやすく解説する。

中国株式市場への投資は割安で魅力的!A株、B株、H株、レッドチップなどの違いについてもわかりやすく解説する。

前回、中国の経済見通しが今後も明るいことをお伝えしてきました。

 

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要約すると以下の通りとなります。

 

✔︎ 減速していると言われているが新興国平均より高い成長率を持続し続けている
✔︎ 重厚長大の産業から高付加価値なハイテク産業に移行してきている
✔︎ 2028年に世界第1位の経済大国を目指して政府主導で積極的に投資を行い続けている
✔︎ 人口は今後10年間は増加し続けるため成長は継続していく

 

隣に勢いのある国があるのでピンチと捉えるのではなく投資をして勝ち馬にのることを投資家として考えたいところです。

では実際に中国の株式市場は投資する魅力があるのでしょうか?

本日は中国株式市場について詳しく見ていきたいと思います。

中国株式市場の仕組み

まずは中国の株式市場の仕組みについてお伝えしていきたいと思います。

Mainland Chinaに存在する上海市場と深セン市場

一言に中国株式市場といってもMainlandに存在する上海市場と深セン市場、香港に存在する香港市場の3つがあります。まずはMainland Chinaに存在する市場について見ていきたいと思います。

上海市場と深セン市場は以下のように分類されます。

市場 上場企業数 時価総額
上海市場 A株 メインボード 1,330 約670兆円
科創板 291 約68兆円
B株 メインボード 48 約1兆円
深セン市場 A株 メインボード 1,468 約390兆円
創業板 967 約19兆円
B株 メインボード 44 約0.8兆円

参照:2021年6月21日時点「東洋証券」

東京証券市場は合計で735兆円という規模なので上海と深センを合わせると既に東京証券取引所の規模を上回っていることになります。A株、B株、科創板、創業板の説明は以下となります。

A株 主に中国国民が投資することができる株式
B株 全銘柄を海外の投資家が投資可能
科創板 2019年7月に開設された市場でハイテク企業向けの市場。半導体や車載電池をはじめとしたハイテク企業が上場している。
創業板 深セン証券市場の新興企業向けの市場。中国版ナスダックとも呼ばれている。

 

上海のA株については2014年11月に導入された滬港通制度、深センのA株についても2016年12月に深港通によって一部の銘柄について海外投資家が投資できるようになっています。

B株市場は「人民元を自由化しない条件下で、外資を導入したい」という中国政府の意向のもと設立された市場です。ただ、まだまだ市場規模自体は小さいですね。

A株市場とB株市場に同じ銘柄が重複上場されていることが多いのですが、B株市場はまだ海外投資家からの信任が低くA株とB株で価格に乖離が生じています。(B株の方が断然安い)

いずれA株とB株は統合されることが想定されますので、その際にはB株の価格が引き上げられる可能性があり投資機会が眠っています。

海外投資家に向けて開かれている香港の株式市場!H株やレッドチップとは?

それでは海外投資家に対して広く開かれている香港の株式市場に対して見ていきたいと思います。

市場 上場企業数 時価総額
香港市場 メインボード 2186 860兆円
GEM 364 2兆円

 

GEMとは「Growth Enterprise Market」の略です。香港証券取引所が1999年11月に併設した名前の通りの成長企業向け市場です。日本のマザーズ、米国のナスダックに相当する市場となっています。

また、メインボードの中にはH株とレッドチップという区分が存在しています。

【H株】

H株はMainland CHinaに登記しているものの香港市場を通じて海外投資家から資金調達を行うために上場している銘柄群のことを指します。

想像に易いですが、H株というのは「Hong Kong」の頭文字を取っています。銀行や電力や鉄鋼などの重厚長大の国有企業が多くなっています。

・中国工商銀行
・中国建設銀行
・ペトロチャイナ
・平安保険
・神華能源

 

【レッドチップ】

レッドチップは米国で優良銘柄を意味するブルーチップを中国共産党の赤色をミックスして命名されています。

中国政府の資本が30%以上入っているものの登記地はケイマン諸島などのタックスヘイブンとなっている銘柄群で香港市場に上場しているものをさします。

ただ、事業自体は中国本土で行なっており中国企業といっても差し支えありません。最近の中国の成長を牽引しているハイテク企業が多く組み入れられています。以下は香港ハンセン指数に組み入れられているレッドチップです。

・昆侖能源
・招商局国際
・CITICパシフィック
・華潤創業
・中国海外発展
・チャイナ・ユニコム
・華潤電力控股
・中国海洋石油
・中国移動
聯想集団
・チャイナ・リソーシズランド
・コスコ・パシフィック
・中銀香港

 

代表的な中国の株価指数

では中国の株価指数について見ていきたいと思います。

代表的な株価指数である上海総合指数

上海総合指数は上海市場に上場するすべてのA株とB株の株価を時価総額で加重平均して算出される指数です。時価総額加重平均指数というのは時価総額の大きさに則って銘柄の組入比率を決定する指数です。

1990年12月19日の値を100として算出されます。以下は1990年からの上海総合指数の推移です。リーマンショック前と2015年に急激に上昇して下落しています。

上海総合指数の推移

現在は3600と当時の36倍に上昇しています。ただ、この10年間は横ばいになっています。過去10年間GDPは3倍になっていますが株価が横ばいなので割安になり続けています。

また、中国企業のEPSは年々高まり続けています。

 

中国企業のEPSの推移

日経平均は戦後開始した176円からバブル最高値の3万8915円まで220倍に急騰しました。中国の実力から考えると、まだまだ上昇余地が大きいということができるでしょう。

実際に後の項目でお伝えしますが、現在の中国株は大幅に割安な水準となっています。

コラム:2014年-2015年の急騰と急落の背景

皆さんの中には何故2014年に上海総合指数が急上昇して、2015年に入って急落したのか気になった方もいらっしゃるかと思います。

2014年から急遽中国株は信用取引が活発になりました。信用取引というのは証券会社から資金を借り入れて株式を購入する取引です。自分自身の資金量以上の取引をするのでいずれ購入した分を売却する必要があります。

 

背景には銀行による過剰融資が2014年まで行われており、これ以上融資ができない状態に陥っていたことがあります。

そのため、政府主導で直接金融である証券市場を通した資金調達を後押しすべく、株式を購入することを国民に推奨していたのです。新聞等のメディアも株高を煽り人々が釣られて信用取引に手をつけながら株式投資をしていきました。

 

2014年からの信用残高の積み上げ

参照:野村アセットマネジメント

 

しかし、いつまでも購入し続けることはできません。2015年6月に入って溜まりに溜まったマグマがついに爆発して一斉に投げ売りが始まり株価が暴落していきました。

これが2014年-2015年の中国のジェットコースター相場の簡単な概要です。今では当時の教訓をもとに株式市場は落ち着いた動きとなっています。

日経平均も日本が新興国だったころは乱高下しながら上昇していました。人々は痛みをしって教訓に変えていくのです。

香港ハンセン株価指数

香港ハンセン指数は香港市場全体の動きを表す代表的な株価指数です。主要な50銘柄を対象にした時価総額加重平均で算出されます。レッドチップとH株によって構成されています。

一銘柄の最大占有率は10%に制限されています。この制限によってテンセントなどのハイテク大企業の保有比率が制限されています。以下は香港ハンセン指数の上位10銘柄の構成比率です。

構成銘柄 構成比率
テンセント 10%
AIA 9.9%
HSBC 8.1%
中国建設銀行 7.0%
中国平安銀行 5.5%
アリババ 5.0%
香港交易及結算所 4.9%
チャイナモバイル 3.9%
中国工商銀行 3.8%
小米(シャオミ)集団 2.6%
中国銀行 2.3%
10社合計 63%

テンセントやアリババといったハイテク企業とHSBC名どの金融機関が上位を占めています。また、上位10社で63%というのは相当上位銘柄に偏った指数であるといえるでしょう。

以下は香港ハンセン指数の推移です。基準地点は1964年7月31日で100として設定されています。現在は300倍近くまで上昇しています。

香港ハンセン指数の株価推移

上海総合指数よりはこの10年間で上昇していますが、いずれにしても経済成長に比して株価は割安に放置されているということができるでしょう。

中国株式は現在世界的に大幅に割安水準

では現在の中郷の株式市場は投資妙味があるのでしょうか?

割安度合いを他の国と比較しんがら見ていきたいと思います。

 

因みに上海総合指数の2021年6月時点のPERは15.83倍と先進国株式指数に対して大幅に割安な水準となっています。以下は各指数のPERです。

中国 米国 日本 英国
上海総合 香港ハンセン ダウ平均 ナスダック 日経 FT100
15.83 13.27 25.11 92.83 20.33 50.39

 

コロナショック以降の金融緩和で先進国株は上昇していますが、中国株はまだまだ割安水準になっています。

そもそも経済規模も日本に比べて拡大しつづけ企業収益も伸び続けている中国の上海総合指数と香港ハンセン指数が日経平均に比べて大幅に劣後しているのは株式市場の誤謬です。

【上海総合指数 vs 日経平均株価】

上海総合指数と日経平均株価

 

【上海総合指数 vs 香港ハンセン指数】

香港ハンセン指数と日経平均株価の比較

長期的に価値に価格は追いついてきます。この10年間劣後していた中国株は今後10年間日本のバブル期のような大幅な上昇を見込むことも可能であると考えています。

まとめ

今回のポイントを纏めると以下となります。

✔︎ 中国には上海、深セン、香港の三つの株式市場がある
✔︎ 上海と深センには国内投資家用のA株とB株がある(新興企業用のボードもある)
✔︎ 海外投資家向けのB株の方が重複上場銘柄でも割安に放置されている
✔︎ 香港には本土上場のH株と中国以外に登記しているハイテク中心のレッドチップがある
✔︎ 上海総合指数も香港ハンセン指数も先進国株に対して著しく割安
✔︎ 今後投資妙味が高い

中国株式市場は筆者が今考える最も魅力的な株式市場です。中国株市場で高いリターンを偉いと考えている方は筆者も投資している以下のファンドが期待がもてますので参考にしていただければと思います!

 

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皆さんもご存知のことと思いますが、現在世界経済の成長を牽引しているのは疑いなく新興国経済となっています。今後も先進国の成長率は低下することが見込まれていますが、新興国の高い成長率は継続することが予想されています。

先進国と新興国の経済成長率の比較

経済の成長にともなって新興国企業の1株あたりの利益もコロナから順調に回復し再び成長軌道に乗ることが見込まれています。

新興国の経済成長率の推移を先進国と比較

 

一方、堅調な経済成長と企業利益とは反対に、新興国株式は軟調に推移し先進国株式に対して割安に推移しています。結果として新興国株式は先進国株式に対して30%程度割安となっており2020年代は再び新興国株式の時代がくると目されています。

青:新興国株式全体
黄:全世界株式全体
緑:先進国株式全体

先進国に対して劣後する新興国株式市場

参照:MSCI

 

強い株式市場というのは移り変わっていきます。2000年代は新興国株式、2010年代は先進国株式でした。2020年代は再び新興国株式の時代が到来しようとしているのです。

そして、新興国株式投資で大きなリターンをだすためには、中でも魅力的な新興国に投資をする必要があります。

 

また、新興国の個別株は個人投資家にはなかなか分析するのが難しいのではないでしょうか。そこで、新興国株式の分析をし実際に投資している筆者の観点から大きなリターンを望める投資先を厳選してランキング形式でまとめています。

新興国投資を行う際に参考にしていただければと思います!